君に語りかけている
さつまいもを買った
インターネットでレシピを調べて、濡らしたキッチンペーパーとラップで包んで電子レンジで温めた
3分後、出来上がったほかほかのさつまいもを半分に切って、僕はとても悲しくなった
今の僕の人生に、ほかほかのさつまいもを分け合う人はいない
同僚や先輩はどんどん結婚して子どもまで出来始めている
僕はいったいどうなっていっちゃうんだろう
何が違うんだろう
小さい頃から感じてる、周囲と波長の違う感覚
その真っ暗な波の中で、今も僕は老い続ける
「いつかは想像を超える日がやってくるのだろう」
そう信じて生き続けることに、疲れる夜もある
そんな夜は、目を滲ませながらお酒を飲むしかない28の夜です