何者

何者にもなれないまま、ここまで来てしまった

 

あと一年、というか今年いっぱい、何者にもなれなかったら、僕はしぬかもしれない

 

別にメンヘラとかじゃなく冷静にそう思う

 

自殺か他殺かとかそういう物騒な話じゃなく

 

「殺」じゃなくて「死」の話

 

それは社会的な意味かもしれないし、精神的な意味かもしれない

 

毎日寝不足で怯えながら仕事して、休日は何もする気が起きずに寝たきりで

 

確実に何かの「死」に向かっていってると思う

 

昔、おかあさんがよくいってた

 

「人間は29歳と〜ヶ月と〜日まで成長する」

 

何を根拠にいってるのかわからないけど、その日がおそらく年内にまで来ている

 

漠然とだけどその日が僕の中で一つのマイルストーンだったことは間違いないし、現状その先には何も見えやしない

 

誰も見てない前提だから赤裸々に書くけど、僕はおかあさんの子どもとして生まれた時点でこの人生の個人的な目的は終わってるんじゃないかと思ってる

 

それだけおかあさんに全力で愛されたし、僕もおかあさんを愛した

 

もうずっと何かが飽和している状態で、そこから先はあてもなくブレーキの利かない線路を滑り続けてる感じだ

 

おかあさん以外の女性への愛だとか、セックスだとかへの気持ちはここ3年で枯渇してしまって、正直今は誰ともセックスしたいと思わない

 

めちゃめちゃ気持ちわるい一言を書くと、おかあさん以外の女性に対して女性不信になってるのかもしれない

 

もちろん呪いのように自分が要所要所で至らなかった事実も大きいし単純にタイミングの問題も大きかったと思う。でも今はそんなことどうでもいい、結果的に、僕はこんなところに来てしまった

 

最近は特に頻繁に「おかあさんに会いたい」と思うし、20代を東京で過ごすという夢砕けた今は「広島に帰りたい」とも思う

 

決死の覚悟で飛び移ったはしごも、結局ゴールには通じていなかったのだ 

 

よれよれのパンツのゴムみたいになった僕の人生は、この世界に必要ない

 

今年限り、今年いっぱいで、何者にもなれなかったら、僕はしぬんだ